V-サマーリーグ2012 予選ラウンド終了

木村沙織@ロンドンオリンピック壮行会
日本が誇るエース木村沙織選手の、トルコリーグ1部ワフクバンクへの移籍が決定しました。

トルコリーグというと、狩野舞子(ベシクタシュ)や韓国のエース、キム・ヨンギョン(フェネルバフチェ)をはじめ、各国代表クラスの有力選手が多数在籍する世界最高峰リーグ。

あのセンスあふれるプレイと天然トークがしばらく見られなくなるのは残念ですが、ひとまわり大きくなって来年のワールドグランプリ、そしてワールドグランドチャンピオンズカップ(いわゆるグラチャン)で見られるのを楽しみにしたいと思います。

の前に、ロンドンオリンピック報告会をまた協会がやってくれないかなー(チラッ

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さて、国内バレーボールリーグは、毎年11月末くらいにプレミアリーグ・チャレンジリーグが始まり、4月上旬のリーグ終了から1ヶ月後、5月上旬に大阪で開催される黒鷲旗で終わるというサイクルで回っています。

外国人選手はだいたい夏の終わり~秋に加入し、黒鷲旗終了後に退団なり再契約なりになるのが常で(男子は複数年プレイする選手が多いけど女子は多くが単年)、それ以外の新人選手は前の年の終わりから新年早々に「内定選手」というかたちでチームに帯同し、翌年に正式入社してから本格的に活動するという形が多くなっています。

即戦力になると判断された選手は、正式入社前(選手といってもみんな所属するチームの母体企業の社員さんです)に試合に出場することもあります。

そんな新人選手や、チーム体制の変更などで大きく変わったチームが実戦で戦術確認や経験を積む場として設定されているのが「V-サマーリーグ」です。今年は、女子のみの開催ですが、通常は男子も行われます。

試合開始@V-サマーリーグ2012 東部大会

プレミアリーグのチームとチャレンジチームのチームが東西に分かれて予選ラウンドを行い、上位チームが決勝トーナメントに出場するというもので、ルールは基本的には通常通りですが、一部で異なります。

・通常5セットマッチのところ3セットマッチ
・エンドラインとサイドラインに専門の審判員がおらず、そのときに試合をしていないチームの選手やスタッフが審判員を務める
・通常8点および16点先取時に取られるテクニカルタイムアウトがない
・ボールはVリーグ機構ではなく各チームのボールを使う

秋山美幸&杉山祥子@V-サマーリーグ2012 東部大会
秋山美幸&杉山祥子asラインジャッジ@V-サマーリーグ2012 東部大会

主なところはこんなところです。ほかにも、タイムアウト時やセット間にコートを拭くモッパーがいないとか、複数のボールを効率よく回すボールリトリバーがいないとか、そういうこまかいところでも異なっていて、全体的に手作り感漂う雰囲気があります。各企業の応援団もいないし。
どうでもいいけどメガネかけた秋山選手が超かわいい。

関舞@V-サマーリーグ2012 東部大会
関舞asモッパー@V-サマーリーグ2012 東部大会

ラインジャッジを選手がしているというのは珍しく、元日本代表の杉山選手(NECレッドロケッツ)が普通にエンドライン脇に立って(時に自信なさげに)旗あげてたりして、最初は二度見しちゃいました。ベテランはサマーリーグにはあまり出ないので、こういう光景が普通に見られます。

プレミアリーグとチャレンジリーグのチームが対戦するというのはあんまりないのですが、プレミアリーグのチームが鎧袖一触とばかりに蹴散らすかというとそうでもないのがおもしろいところ。特にプレミアのチームは若手を積極的に起用してきて、チャレンジは経験値を積む絶好の機会なのでいい試合になるのです。

東部大会での台風の目となったのは、日立リヴァーレ。チャレンジリーグのチームから唯一日本代表に選出された江畑幸子選手の所属チームです。まぁ、日本代表に招集されていた江畑選手は当然サマーリーグにはいなかったわけですが。最終日である7/8には日本バレーボール協会主催のオリンピック壮行会に出ていたため、こっそり会場に行くことさえできていないはず(たぶん)。
それでも、4年前にはプレミアリーグにいたこともあり、今年のV-チャレンジマッチでも惜しいところまで行っただけあって基礎がしっかりとした質の高いバレーをしていました。試合前練習で監督とコーチが殺し屋みたいな形相で鬼みたいなスピードでばかすか繰り出すボールを必死に取る姿を見てちょっと引いたんですが、ああでもしないとチームって強くならないんでしょう。

そういう意味では残念だったのは、同じく今年のV-チャレンジマッチで惜しいところまで行っていた上尾メディックス。元プレミアリーグの選手を多く擁するチームではあるのですが、サプライズを起こす雰囲気がないというか、順当というか。まぁ新人選手主体の編成だったので、これから練度を上げて行ければというか、行かないとねというか・・・そんなところです。第一試合で、今年度の主力のひとりである吉村選手が左膝を痛めてしまったのも不安要素。まぁ上尾は母体が病院なのでそこは大丈夫でしょう。よってたかって治しにかかるにちがいありません。

会場の大田区総合体育館は比較的明るい会場で、シャッタースピード1/1000でISO感度は1250と、いい条件で撮影ができました。初日にAFモードをワンショットAF、F値を4.0にするという大ボケのせいでピンボケ写真を大量生産してしまったのですが、ちゃんと修正してまともな作品が撮れました。途中で気づいてぐんにょりした気分に(´д`)ホワイトバランスはちゃんとカスタムで取ったのになぜAFモードに気づかなかったのか・・・

なお、決勝ラウンドは9/8(土)~9/9(日)に、神奈川県藤沢市の藤沢市秩父宮記念体育館で行われます。詳しくはこちら