V-チャレンジリーグ 熊谷大会に行ってきた

高橋沙織vs安藤典莉子@V-チャレンジリーグ 12-13 熊谷大会2/23に熊谷市立市民体育館で行われたV-チャレンジリーグ 熊谷大会にいってきました。

そのときの写真はいつものようにFlickrにアップしたのでどうぞ。

注目のカードはチャレンジリーグの2強を形成している日立リヴァーレvs上尾メディックス。いわば天王山というヤーツーです。
2強とそれ以外、みたいな様相のチャレンジリーグではこの2チームの対戦は最もレベルの高いカードのひとつ。ひいては、プレミアリーグとの入れ替え戦参加チームの候補でもあるわけです。

という視点で見てみると、日立>上尾かなぁと感じました。
上尾は強いは強いんだけど凄みみたいなものがないんですよね。チャレンジリーグの水になじんでしまっているというか。どの科目もいい点取るんだけど、得意科目がないみたいな。
対して日立は、世代交代に成功して若手も育ってきてるし、穴らしい穴もない。遠井・高橋・江畑のスパイカー陣もかなり強力で、外国人ミドルブロッカーのジェニファー・ドリスはなんというか、もはや、塔。下の写真で高さがわかるというもの。江畑(右端)は175cm、高橋(左から2番目)は178cmですが、中央のドリス(196cm)と比べると20cm近く低いということになり、なんか普通の背丈の女子みたいに見えます(・◇・)。

日立リヴァーレ@V-チャレンジリーグ 12-13 熊谷大会高い技術を持つ江畑は日本代表でもあり、比較的ベテランの遠井、2年目の高橋も高いジャンプ力が魅力です。ブロッカー陣も元東レで180cmの松下、196cmのジェニファーがそびえ、豪快なジャンプサーブが魅力の佐々木がいいアクセントになっていて、どこからでも攻められるチーム力があります。
2段トスを得点につなげられる江畑の高い技術と、高さの高橋、に気を取られていると遠井がねじ込んでくるという総合力が強さです。個人的には高橋沙織選手がお気に入りです。笑うとかわいいんですよ。

じゃあV-チャレンジマッチで勝ち上がってプレミアリーグに上がれるのかというとまたそれは別のお話なんですよね。Jリーグと違って自動昇格/降格がなく、2日間同じ対戦カードで2戦して、2勝するか1勝1敗かつセット率で上回らないとならない(セット率が同じなら得点率まで見て、そこも同じならプレミアリーグのチームが勝ち)という狭き門。1戦目で0-3のストレートで負けると、それでもう2戦目の結果を待たずにほぼほぼおしまい。1戦目でセットカウント3-1で勝っても、2戦目が1-3だとダメで、2-3以上の結果でないとダメ。
現在のプレミアリーグの最下位はパイオニアレッドウィングスですが、数字こそぱっとしないものの、内容は上位チーム相手にもかなり競っており、現在1位のNECレッドロケッツとは、3戦して2戦がフルセットという激戦の末敗れており、また、ストレート負けが少ないということからも、勝負弱いだけであって実力は低くないということがわかります。

ただ、パイオニアはここぞというところの勝負弱さがもはや異常で、これまで10回あったフルセットのゲームをすべて、もれなく、ことごとく負けているというあたりがこのチームの厳しいところです(18敗なので、半分以上がフルセット負け)。これはしんどい。5セットフルでやって負けるというのは体力的にも精神的にもかなり堪えるはず。
さらに、パイオニアレッドウィングスは2013年3月に至ってもまだ内定選手を発表しておらず、あるいはチームの存続が・・・というウワサも出ており、もしそうなった場合、チャレンジリーグ1位のチームの自動昇格の可能性があります。
そこを計算に入れるわけにはいかないですが、可能性がある以上はなるべくチャレンジリーグ1位通過を目指したいわけで、セット率にまでもつれ込みそうなこの2チームから目が離せません。

さて、会場の熊谷市立市民体育館ですが、入ってみて、かつて通っていた中学校の体育館を思い出しました。もちろんアリーナ席などなく、校長先生が卒業証書渡す的な一段高いアレがあって、しかもわりと天井が低い。なので1階はパイプ椅子が置かれていたのですが、この椅子、近隣の熊谷女子高のもの(書かれてた)。なんていうか手作り感が強いです。
チャレンジリーグ特有のこのゆるーい空気感、嫌いじゃないです。

ただ、照明のフリッカー(人には知覚できないレベルのちらつき)がわりときついので、RAWで撮っておいてたぶん正解。地方の体育館はこれがあるからこわいんですよね。
肉眼ではフリッカーがあるかどうかはほとんどわからないのですが、固定のホワイトバランス、固定のシャッタースピード、固定の絞り(つまりフルマニュアル)で撮っていても撮れた絵の明るさや色合いが大きく異なる場合があります。これはRAWであるかどうかは関係ありません。このへんは別のエントリで。

あと、行く前に道を確認したところ、熊谷駅周辺の地名がなんかおかしい。
南口を出ると桜木町(横浜)、北口を出ると筑波(茨城県)、そこから東に行くと銀座(わりとどこにでもあるけど)。さらに近隣の地名もどっかで見たような名前がちらほら。時空がゆがんどるんか、ここは。


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