男子グラチャンはいわばキリンチャレンジだ

グランドチャンピオンズカップ、男子大会も終わりまして、全日程が終了となりました。
結果は、男子最下位、女子5位と、まぁ順当なところに終わりました。

え、順当?男子最下位なのに?とお思いでしょうが、最下位は当然の結果です。

グランドチャンピオンズカップというのは、各地域のFIVBランキング最上位の国+主催者推薦+主催国で構成されます。
日本は主催国なので、出場自体は自動的にできるわけですが、他は猛者ばっかりが来るわけです。
特に男子は高さもパワーもスピードも超一級の、オリンピックに出場した国ばかり。
そこに、オリンピックに行けなかった日本が主催国特権で混じってるわけですからね。
マンガでもなければ勝利などそうそう望めません。

かつ、中垣内ジャパンの初年度でもあり、メンバーも大きく入れ替わっています。
200cm超えが3人もいる!歴代最高!と、高さをアピールしてはいますが、んなもん強豪国では当然のことで、その上でパワーもジャンプも技術もスピードもあるわけです。
そんなわけで、ああなりました。イラン相手に1セット取るのがやっとというありさまです。
ブラジル戦なんてもうねぇ。ちょっとでも緩い返球したらブロックの上からカマされるわ、ジャンプサーブで相手の態勢を崩しても、あろうことかバックアタックでぶちぬかれるわけです。あと、ブラジルを象徴するシンクロ攻撃。あんなもんどうにもなるかい。

ブロックに一家言ある川合俊一氏が、リードブロック(ボール優先、トス見てから飛ぶ)でぜんぜん間に合ってないからコミットブロック(選手優先、選手のジャンプに合わせて飛ぶ)を混ぜていったほうがいい、と言ってましたが、そのくらい速いです。ちょっとでも遅れたらもうブロックの上抜かれる。そうなれば、ブロックでコースを絞ってディグ(スパイクレシーブ)で拾うというシステムが意味をなさなくなります。ブロックシステムもフロアディフェンスも崩壊したならもうおしまいです。

まぁ、おしまいではなかったとは思いますが、何本かいいディフェンスを見せていたところもありましたが、ミラクルではあってもシステムとしてディフェンスできていたケースはまだまだ少ないように思えました。

あと3年しかないんで、早急に予選ブロックはどうにかできる程度になって欲しいものですが、現実は非常に厳しいですね。
同じくらいに強い相手と定期的に親善試合ができるようになればいいんですけどね。
強すぎる相手だと自信を一方的になくすだけなので・・・。
サッカーでいうキリンチャレンジみたいな。パトロン募集!w