6年ぶりのアメリカ戦勝利、ならず。フルセット伝説も途切れる

惜しかった。

6年ぶりのアメリカ戦勝利がすぐそこまで来てたんですが、最後はちょっとバタついちゃいましたかね。
中継でやたらと「日本代表が何人も憧れているジョーダン・ラーソン!」と言っていたそのラーソンは自由にさせなかったと思うんですが、ライトにいたドルーズを止められなかったのがキツかった。
ラーソンは、守備も得意なレフトで、「188cmしかないから持ってる全部で勝負するしかない」と言うなど、なんていうか言うこと含めて木村沙織の上位互換みたいな感じですな。木村沙織も「185cmしかないから世界レベルででは小さいから常にどうすればいいか考えてる」と言ってました。…ラーソンからパクったなんてこたないよね。

アメリカ代表は、以前V-プレミアリーグで活躍した選手も複数おり、コートに出ていない選手まで含めると、「テトリ・ディクソン(東レアローズ)」「ローレン・ギヴマイヤー(トヨタ車体クインシーズ)」「フォルケ・アキンラデウォ(トヨタ車体クインシーズ、今季は久光製薬スプリングス)」がいました。

第4セットで大きく離され始めた時、落とすのはまぁいいとして、落とし方というか、第5セットに使える武器と策が欲しいなと思いました。第4セットに内瀬戸が捕まり始め、得点をすぱっと一発で取れなくなってきたのと、アメリカのバンチ・リード・ブロックが機能し、フロアディフェンスもかなり集中できてきていたので、やべーなと。
バンチ・リード・ブロックは「中央にブロッカーを集めておいて、トスに合わせて高速で横移動して、なるべく2枚以上でブロックする」という、女子にやらせるには体力的にけっこうキツいシステムなんですけど、さすがはアメリカというところでしょうか。

奥村の高速ブロードはけっこう通用してたんで、そっちでもよかったんじゃないかなとも思うんですが、なるべく多くの選手を起用するという裏テーマがあるようなので、結果は求めるにしてもあくまで中田監督としてはターゲットが2020年にある以上、極端に結果だけを求めているわけでもないのでしょう。

ともあれ、今日もし勝ってたら、MVPは井上琴絵になってたかも。ムダのない動き、強い体幹、超反射、強い気持ち、そして笑顔。スパイクレシーブ部門の数字もさることながら、リベロの資質十分だと思います。
ケガさえしてなければもっと早く代表で活躍できてただろうに・・・。

ともあれ、それでも勝ち点1は拾い、明日の最終、中国戦に望みます。
メダル圏内の3位になるには・・・えーと。
明日のブラジルvsアメリカ戦にもよりますが、日本はセットカウント3-1までならある程度可能性があります。
中国にフルセットで勝った場合、ブラジルが3-1まででアメリカを破ればOK。
アメリカがブラジルを3-2で破ると、日本が3-1までで勝てた場合はセット率でギリッギリいけます。
中国にフルセット負けした場合、ブラジルがアメリカを3-0で破らない限り無理です。

ああ、やっぱり今日勝ちたかった。
ただ、明日のブラジルvsアメリカの結果がどうあれ、日本戦の前に順位が確定することはないと思います。
勝ちゃあいいんだよ、勝ちゃあ。