FIVB ワールドカップ2015の注目選手(古賀紗理那選手編)

4年に一度の世界大会、FIVBワールドカップ2015が8/22より開催されます。
7月に行われたワールドグランプリは、名前はすごそうなのに反して実体は国際的な興行戦だということは前回のエントリでも書きましたが、こちらはまったく違います。違うよ、ぜんぜん違うよ(マーク・パンサー
このワールドカップは、来年リオデジャネイロで開催されるオリンピックの選考会でもあり、各大陸のランキング上位のチームが集う、ほんまのガチの国際大会です。大会としての「格」が相応に高く、ワールドグランプリの優勝とは別格とされています。

そんな格調高い国際大会ですが、我が日本代表は、なんと!過去に開催された12回すべてに出場しているたった2カ国のうちのひとつなのです!

ま、第1回大会以外は日本でずーっと開催してるんで、開催国枠で自動出場なんですけどね(´д`)

開催国というのはそれはもうすごいアドバンテージがあるわけです。
ホームタウンディシジョンが日本にあるかどうかはさておき、出場するだけでも大変な世界トップクラスの大会に出場するというそれだけで、JAPANには世界ランキングのポイントが与えられます。そして、順位によってポイントが与えられるため、「自動的に出場し続けられる」というだけで、かなりのポイントがガッサー入ってくるわけです。

そう、日本の世界ランキングが不自然に高いのは、この「開催国枠」がその大きな要因なんですね。
とはいえ、勝てば勝つほど多くのポイントが入るわけで、負けっ放しというわけではもちろんありません。春高バレーやインターハイ、多層構造の育成システムなど、体格に劣る日本が誇る組織バレーをつくりあげていくシステムがあるからこそ、いまの日本バレーボール界があります。

さすがに木村沙織の力に陰りが見えつつある今、5年後の東京オリンピックで成果を出すためにも、次世代を担う選手が、実力で「日本のアイコン」たる木村沙織に引導を渡しにいって欲しいですね。貴花田に敗れた千代の富士が引退を決意したように(古っ

そう、もう5年後なのです。
今回のカバーガール、古賀紗理那(NECレッドロケッツ)は今年19歳。
5年後は24歳と、経験と勢いがちょうどいいバランスの頃に本番を迎える世代です。
点を取っても取られても、基本的にはチームを盛り上げるために笑顔を絶やさないのがバレーボールですが、この子は笑顔が非常にかわいらしく、ビジュアル面でも日本代表を支えてくれるはずです。

次回は、もうひとりの新星、宮部藍里選手をご紹介します。