試合会場での諸注意とあると便利なアイテム:バレーボールを撮りに行こう(3)

滝沢ななえ@V-チャレンジリーグ柏大会
滝沢ななえ@V-チャレンジリーグ柏大会
Canon EOS 1D MarkIII / EF70-200 F4L IS USM / ISO2500 1/200 F4 200mm

会場へは公共交通機関で
会場にもよりますが、一般的に駐車場の台数が十分ではありませんので、できれば公共交通機関を使いましょう。クルマで行く場合は、まず会場のホームページで駐車場がどのくらいあるのかを確認しておくのと、周辺にパーキングがあるかどうか確かめておくといいでしょう。
東京都内の駐車場検索
Times駐車場検索

一部の会場は土足禁止
これも会場によりますが、土足禁止のところがあります。そういうところでは上履きを用意しておきましょう。通常チケットに明記されているので、「土足厳禁の為、上履をご持参ください」と書かれていないか確認しておきましょう。プレミアリーグの試合会場ではほとんどありませんが、チャレンジリーグの会場では多いです。持って行かないと、わりと寒い会場を靴下やストッキングだけで歩かなくてはならなくなります(トイレにはスリッパがあります)。一応スリッパのようなものでもOKです。

土足禁止な体育館
上尾市民体育館、北本市体育センター、熊谷市立市民体育館、川越運動公園総合体育館、深谷市総合体育館、柏市中央体育館、所沢市民体育館では上履が必要です(2階席など一部例外あり)。上尾市民体育館は震災の影響で2011/12シーズンは使われなかったため、改修後にどうなるかは不明です。
他にも上履が必要な会場があればコメントで情報提供をお願いします。

3時間以上の観戦にクッションは必須
次に必要になるのが、座布団あるいはクッション的なもの。
バレーボールの試合はおよそ1時間半~2時間半ですが、リーグ戦ではこれを2試合するので、3時間から5時間程度座りっぱなしということです。 アリーナ席の堅い木の椅子にずっと座っていると正直お尻がしんどいので、何らかのクッションが欲しいです。
裏技として、クッションはやや高さの取れるものがあると、撮影するときに前の人の頭が写りにくくなるのでオススメです。 もちろん、自分の肩幅を大きく超えるようなでっかい座布団はNGですよ。

三脚はNG。一脚ならOK
NGなものとしては、三脚があります。構造上設置面積を大きく取るためで、一脚ならOKです。
OKですが、もちろん、周りの迷惑にならないのが大前提です。三脚座がレンズ側にある大型のレンズでは、そちら側に一脚を接続します。本体側に接続してしまうと、横位置と縦位置をすぐに切り替えることができません。

撮影時のマナー
隣との距離が近いので、でっかいレンズを左右にぎゅんぎゅん振り回して撮るのは御法度と心得ましょう。プロカメラマンではなく、あくまで観客であることをお忘れなく。どうしてもぎゅんぎゅんしたかったら、プロカメラマンになりましょう(笑)。

レンズフードはあきらめる
マナーのお話になりますが、レンズフードはなるべく使わないほうがいいと思います。光による画質低下を避けるという意味のあるレンズフードですが、理由は単純にレンズの長さが長くなるからです。

EF 70-200mm F2.8L II IS USMの純正レンズフードは9.5cmもあり、フードを付けた場合、レンズだけで28.5cm、カメラと合わせると実に全長36.5cmにも達します。このレンズはズーム時に全長が変わりませんが、ズーミング時にずりずりっと長くなるタイプのレンズではこれを超えるものもあり、アツくなって撮影していたら前の人にゴッツン、なんてことになりかねません。横の人にも明らかに邪魔だし、後ろの人もそうでしょう。

フラッシュ厳禁!
会場では再三アナウンスされますが、バレーボールに限らずスポーツ撮影ではフラッシュおよびAF補助光は厳禁です。プレイ中にフラッシュの光が目に入ると悪影響が起きますし、AF補助光も同じです。これらの機能はあらかじめOFFにしておきましょう。
だいたい、デジカメ内蔵のフラッシュは光量が小さいので、 あまり遠くには届きません。客席からフラッシュを炊いても選手には届かず、シャッタースピードを稼ぐことはできません。一方で光そのものは瞬間といえど強いため、選手の目に入るとやはり眩しいものです。照明はあらかじめどこにあるかわかりますが、ないはずのところから強い光が閃くとやはり影響が出ます。最高のプレイを見せてもらうためにも、プレイの妨げになるフラッシュは忘れずに切っておきましょう。

飲食はロビーなどで
アリーナ席は飲食禁止となっているところがほとんどです。

マナーを守って楽しく撮影
マナーのない人が増えると、そのうち撮影禁止になってしまうことも考えられます。いくらいい写真を撮るためといっても、別に月刊バレーボールの特集ページに載るわけじゃないので、節度のある行動を心がけましょう。