祝・ロンドンオリンピック出場決定!

木村沙織@V-プレミアリーグ 10-11 東京大会
木村沙織@V-プレミアリーグ 10-11 東京大会
Canon EOS-1D MarkIII / EF 70-200mm F2.8L II IS USM /  ISO2500 F2.8 1/640sec -2/3EV

(試合には負けたけどまずは)やったーい!
今日の第1試合でタイがキューバに勝ったため、日本はセルビアとの直接対決で2セット以上取れば仮に負けてもオリンピック行きが決まるという、去年2回、それもいずれもストレートで敗れている相手にキツいミッションが与えられた格好だったわけですが、第1セットからキャプテンの荒木がスパイクにブロックに八面六臂の大活躍。セルビアのリベロの顔面にスパイクを直撃させて撃墜したときの表情など鬼気迫るものがありました。涙目だったよあっちのリベロ・・・

この試合通じてサーブがとにかく好調で、まぁそれは昨日のロシア戦からそうだったのだけれど、チーム全体で二桁のサービスエースと、何年もかけて磨き上げてきたジャンプフローターサーブがここに来て猛威をふるっています。

各国ともこれが日本の最大の武器であることはわかっていて、相応の対策も練っているのでしょうが、そう簡単にどうにかできるようなものでもないのでしょう。
なにしろ第3セット途中まで、セルビアのサーブレシーブ成功率が0%と、完全に翻弄しきっていました。

ちなみにサーブレシーブ成功率というのは、レシーブがセッターの定位置から半径1~2m以内に返球できた(Aパス・Bパスという)回数をサーブ受け数で割ったもので、0%といってもまったく返せていないということではありません。セッターが大きく移動してトスを上げなければならないということで、成功とみなされないということです。不完全な体勢からトスを上げるとどうなるかというと、トスの位置や角度が悪くなり、ブロックに捕まりやすくなったりスパイクが打ちにくくなったりします。

計算式
サーブレシーブ成功率(%)= レセプション成功本数(Aパス本数 + Bパス本数)/ レセプション受け数 * 100
※Aパス・・・セッターが定位置から動かずにトスを上げられる範囲のレシーブ
※Bパス・・・セッターが定位置から1~2m程度動いてトスを上げられる範囲のレシーブ

レシーブがばたつくと、クイックなどのコンビネーションなど使えなくなるし、アタッカーも万全の体勢でスパイクを打てなくなるため、体格に劣る日本は、まずその弱点を消すために、相手国に不完全な攻撃をさせようとがんばってきたわけです。

その取り組みが、ロシアやセルビアなど強豪国にも一定の結果を残せたことはまずは明るい材料と言えるでしょう。

新加入の平井も所属チーム(新鍋や岩坂と同じ久光製薬スプリングス)では中心選手のひとりだし、そこの監督だった真鍋監督としても勝手知ったるメンバー。コンビネーションを磨いていけば本番でも期待していいかもしれません。

というわけで今日の一枚は、疲労と厳しいマークから今日は思うようにスパイクができなかった木村沙織のサーブです。自分のペースと間合いで、狙ったコースとパワーで打てるということで、一番好きなプレイに挙げていました。