JTマーヴェラスに異変が

この春のV-チャレンジマッチで上尾メディックスに敗れ、V-チャレンジリーグに陥落したJTマーヴェラスに異変が起きている。

同じくV-チャレンジリーグに陥落したパイオニアレッドウィングスのように廃部になったわけではないが、主力組のほとんどが離脱し、残っているのはほとんどが経験の浅いルーキーズという状態に。

もともとプロ契約で契約満了に伴って退部となるディララ・ビルゲと橋本はまぁ通常の流れだが、日本代表にも選出された石川、セッターの山口および早坂(!)、さらには石井美樹と千葉までもが退部(退社)となった。早坂と山口のセッターズと石井は2年での退社となったが、千葉は4年、石川は5年を過ごしていた。

これだけ抜けるとチームの体制を整えるのも楽ではなく、新しくメンバーを獲得しなければ、セッターはルーキーの田中美咲だけとなる。

幸いと言うべきか、パイオニアレッドウィングスが廃部となってしまったため、今年のチャレンジリーグには、JTマーヴェラスを脅かすほどのチームはないように見えるが、これまで上尾メディックスと日立リヴァーレの2強とそれ以外という構図で、事実上この2チーム以外はチャレンジマッチへの挑戦権がなかったチャレンジリーグに、1枠空きができた格好となった。
そうなると、チャレンジマッチへの切符をかけていままで以上に熱い戦いが繰り広げられるようになるだろう。そうなると、JTとて全勝とはいかず、取りこぼす可能性だってかなりある。まして、ベテランがすっぽり抜けてしまったチームでは崩れかけたときに喝を入れることができず、勢いに飲まれることだってあるかもしれない。

もはやベテランの域にある位田(もっともケガが治ればだが)と井上琴絵(こちらもケガが完治すれば)がしっかりとコート上でチームをまとめて、奥村や高橋、中村(ケガが治れば)、そして田中瑞稀といった若いメンバーを支え、成長させていかねば10ヶ月後のチャレンジマッチでのリベンジはおろか、挑戦権さえ確実にはならない可能性だってある。

・・・ところで、監督をはじめとする首脳陣は変わらないの?なの?