次戦を、東京オリンピック予選への第一歩に

初戦に勝って勢いづくかとちょっと期待したこともありましたが、早くも龍神NIPPONはリオデジャネイロオリンピック出場権を逃しました。

4年前、日本はそれまでの路線を変えるべく、ゲーリー・サトウ氏を監督に招聘。
「自分で考えるバレー」を掲げたものの、そんな発想がなく育ってきた選手たちはなじめずにボロ負け。
こらえ性がない日本はゲーリー・サトウ監督を解任します。

それはまぁいいです。
あのままやっていて強くなったかなんていうのは意味がないですから。
事実として、変革できる機会を捨てたということです。

そして、日本のバレーボールリーグのトップチームで指揮を執っていた南部氏を監督に据えます。
ということは、この時点でもう日本は妥協をしたんです。
これまでやってきた路線の延長線上で戦うんだと。

案の定、日本代表は、国内で見慣れたスタンダードなバレーボールを展開します。
だから、高さとパワーに勝る相手には勝てませんでした。

そこからの3年間で強くなったかというと、そんな気は全くしません。
今大会も、いままでやってきた、当たり前の、日本でやっているバレーボールと同じことをやって、高さとパワーに圧倒されて負けを重ねていったという感想しかありません。

体格に劣る日本が世界と同じことやって勝てるわけないじゃん。
根性とか気持ちとかそういうのはもういいです。
それは、拮抗した実力同士で勝負を分けるものです。
9と8が競ってるときに意味のあるものです。
9と6では押し切られるだけです。
紙一重でもなんでもありません。
7くらいにはなってもらわないとどうにもなりません。
だから、まず、自分たちには根性とか気持ちの差だなんてことを口にできるほどの実力がないんだ、そして、なんの工夫もなく無為無策に負けたんだということをしっかり認識してください。

そして、予選なしで出場権が得られる東京オリンピックまであとたった4年しかありません。
グループリーグ、1セットも取れずに敗退なんていうことにならないよう、わずか4年しかない次回オリンピックに向けた取り組みを、次の試合から始めてください。

ほんとだよ。
あっという間だからね。