V-チャレンジマッチ 2013-14 ふつかめ

まさかのダブル昇格

一日目にセットカウント3-0で負けたパイオニアレッドウィングスは、今日1セットでも落とせばその瞬間に降格が決まってしまい、チーム状態が上向きのデンソー相手じゃかなり厳しいだろうなと思っていて、案の定というか今日の第2戦もセットカウント3-0でデンソーに敗れ、この上なくすっきりと決着が付きました。
チャレンジリーグに降格したとはいえ、離脱した戦力はセッターの熊谷桜子のみで、加入した戦力は、なんと今もって実力日本最高峰のリベロ、佐野優子。
大竹、鍋谷といった新戦力も着実に力を付けており、死角はありませんでした。
それこそ、来シーズンにいきなりTOP4に進出しても驚きません。

そして、一日目に上尾メディックス相手にまさかのフルセット負けを喫したJTマーヴェラス。
プレミアリーグ組がすべて抜け、攻撃の要である吉村をケガで欠き、必ずしもベストではない上尾に対し、今日は修正してくるだろうと思ったんですが、非常に高い集中力を保ち続けた上尾の守りを崩しきれませんでした。特に、上尾はエースである皆本の守備への貢献が光りました。外国人選手のメットカフも着実に点数を重ねたことが大きかった。
JTは、やはりルーキーズに頼らざるを得なかったことが最終的にこうなってしまった一因でしょうか。サーブで崩すということはできていたんですが、それをうまく生かすことができず、上尾の堅い守りを崩せなかった、詰めが甘かったのがこのような結果になったように思います。

男子は・・・特に言うことないかなぁ。両方ともプレミア勢がさくっと勝ったしね。
警視庁フォートファイターズのインターバル中の曲に、「SP」のテーマ曲と「ポリスストーリー」のテーマ曲が追加されていました。じわじわ来るw

そんなわけで、チャレンジリーグ1位のデンソーエアリービーズと2位の上尾メディックスが、レギュレーション的に難攻不落だったプレミアリーグ勢を撃墜し、プレミアリーグ昇格を決めました。おめでとう~。
※一応、Vリーグ機構の理事会でかたちばかりの審議をした後、正式に決定します。

今後の課題も

上尾メディックスは選手層もそこそこ厚く、今回のように吉村が抜けても穴を埋める選手が後ろにいるというのは心強いのですが、まずはサーブレシーブを強化することが絶対に必要です。さほどサーブが強くない印象のあるJTマーヴェラス相手に50%を大きく割るサーブレシーブ成功率では、来シーズンも同じカードで戦っている可能性がなくもないです。あと、メットカフはさっさと残留してもらっておけ・・・と思ったら、メットカフはもともと引退するつもりだったのが、吉田監督のたっての願いで1年間戦ってくれたとか。それが本当なら、試合終了後に花束を持っていた理由もそれでしょう。
上尾はわりあい当たり外国人に恵まれているほうなので、それ次第では来年残留の目があるかもないかも。戦術:外国人なうちは安定せんでしょうな。
あと、ホームをどこにするかも微妙で。上尾市民体育館ってプレミアリーグを開催できるほどのキャパがあるかっていうと微妙。施設概要には「アリーナ」とありますが、アリーナ席、ちゃんとあるんだろうか? もしないならさいたま市記念総合体育館でいいんじゃ?とも思いますが、上尾市のチームがさいたま市の体育館ってのもイヤでしょうね。

そもそも、昇格1年目ってホームゲームがないかもしれない。
日立リヴァーレも地元開催という意味でのホームゲームはなかったはずだし。

デンソーエアリービーズは、佐野が来シーズンも残ってくれるのなら守備面ではある程度が保証できます。なにしろ守備陣形やコーチングも含めてのリベロです。
問題は攻撃面。こっちこそインドレは残留してもらったほうがいいんじゃないかなぁ。
鍋谷は順調に育っているようですが、石井里沙にちょっとだけ迫力が足りません。

パイオニアは、ずるずると惰性で来ている感があるので、一度リフレッシュする必要があるかもしれません。継続も重要ではありますが、じわじわと弱体化してきてこうなってしまった以上、一度ゼロベースでチーム構成を考え直す必要さえあると思います。

JTは、まずはチームの形を作ること。大卒ルーキー2人と1週間前まで高校生だった内定選手の個人ポテンシャルによりかからざるを得なかった結果ではありますが、チームの形を作りながら1年間いろいろなことが試せると割り切って、しっかりとコンビネーションだったりフォーメーションだったりを練り上げて、来年のチャレンジリーグに挑戦してもらいたいと思います。

こういってはミもフタもないんですが、チャレンジリーグは毎年「チャレンジマッチに出場することをほぼ確約されたような、突出したガチ2チーム+それ以外」な図式がずっと続いているので、来シーズン、JTとパイオニアは思い切ったことに文字通りチャレンジできる環境が与えられます。プレミアリーグだとどうしてもチャレンジングなことをしにくいところがあるのですが、チャレンジリーグなら、大きな声では言いにくいんですがこの2チームならリザーブ組でも勝ててしまうくらいなので、チームを練り直すにはいい機会とポジティブに捉えましょう。試合数もプレミアリーグの半分なので、疲労もたまりにくいはず。しっかりと基礎作りをしてもらいたいですね。

さて、来週は男女プレミアリーグのファイナルラウンド。
セミファイナルラウンドで久光を翻弄した岡山が初の栄冠なるか?

いま、撮った写真を確認しているんですが、さいたま市記念総合体育館ってわりと新しいんですが、照明のフリッカーがおもいのほかキツかったです。固定色温度のホワイトバランスで色が安定しないのはちょっと困りますが、RAWで撮ってるぶんには補正しやすいのでなんとかなるでしょう。