今年のバレーボール男子代表は結果とか求めなくてもいいんじゃないかな
2014年のバレーボール全日本招集メンバーが発表されました。
セッターは5人。 宮下・中道・藤田に加え、2連覇セッターである古藤、そしてチャレンジリーグから昇格した日立リヴァーレを今シーズン支え続けた佐藤美弥が選出されています。 いまの長身セッターといえば宮下に注目が集まっていますが(177cm。迫田より、江畑より、新鍋より高い)、佐藤もなにげに174cmと、専業セッターとしてはかなりの高さがあります。 ウィンススパイカーからの転向組である富永(パイオニアレッドウィングス・175cm)という人も以前代表に招集されていましたが、セッターとウィングスパイカーってやっぱり思考のベースがだいぶ違うような気がするんですよね-。
ウィングスパイカーは14人。 キャプテンである木村沙織をはじめ、迫田や新鍋、江畑といったメダリスト組、中堅で実績もあるにもかかわらずなぜかこれまで呼ばれなかった高田ありさ(東レ)、思い切りのいいバックアタックが魅力の白垣(NEC)、大学からは去年に引き続き招集された今村(青山学院大学)と、フル代表には初招集の井上(筑波大学)、そして高校生からは古賀が去年に引き続き招集されました。
ミドルブロッカーは8人。昨年は「MB1」なる新戦術の陰で悔しい思いをしたミドルブロッカー陣ですが、今年はいかに。なんと、ベテランの庄司(元上尾メディックス、パイオニアレッドウィングス)が招集されています。思えば去年のミドルには精神的支柱となるようなベテランがいませんでしたので、そういう意味ではバランスがよくなった気がします。 新顔は、所属チームでセッター藤田との切れ味鋭い超高速ブロードを見せている平松が入りました。髪おろしているときと試合中のギャップが魅力です(そこ?)。 山口も復帰し、またあの技のデパートっぷりが見られそうです。
そしてリベロは4人。 座安がケガで出られないため、大ベテラン・佐野が復帰です。選手兼アシスタントコーチということですが、いざというときには安定感抜群のプレイを見せてくれるでしょう。 その座安が抜けた穴をきっちり埋めていた筒井さやかが久光からは選出。さらに、9人制から宮本小百合が選ばれました。いろんなところ見てるんだなぁ。
この中から、まずはモントルーバレーマスターズで若手中心にお試しのあと、エリツィン杯、ワールドグランプリを経て、今年最大のイベント、世界選手権(イタリア)に挑むというスケジュールになっています。この間にちょいちょい合宿とかはさまってきそうですが、去年はなんかすごい過密日程だったので、もうちょっとゆとりのあるスケジュールにしてあげてほしいところです。
一方、リフォーム中の家をまた解体して再リフォーム中の男子は、かなりがらっとメンバーが入れ替わりました。福澤、清水、米山、越川、富松、永野といったあたりは残っていますが(いくらアレでも優勝チームの主力2人を外すわけにもいかんわな)、大幅なメンバーの入れ替えで立て直しを図ってきました。
ずっとパナソニックパンサーズの監督に専念していた南部監督がメンバー選出にどれだけ時間を割けたかは怪しいものですが、ともあれリフレッシュされたメンバーがどれだけやれるか、まずはお手並み拝見です。
ただ、男子は女子のモントルーバレーマスターズのような若手を試す大会がなく、いきなりワールドリーグにほぼぶっつけで挑むことになります。 そのかわり、世界選手権のように結果だけが求められる大会への出場がないので、そういう意味ではいろいろなことが試せるといえば試せます。もっとも、手持ちの武器で、できることの精度を高めるという、すごい飛躍が望みにくい1年目になるので、はたして結果がどう出るか。チャンスをもらった若手が、結果を出せるかがカギになりそうです。
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