川越は近くて遠かった~V-プレミアリーグ2016-17 観戦記(2)

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今季2回目の観戦は川越総合運動公園体育館。
いったいどのチームのホームゲームなのかわかりませんが、たぶん、上尾メディックスのホームゲームで、上尾市民体育館がV-プレミアリーグの規格を満たしていないために代わりに用意した体育館なのだと思います。昨年度はさいたま市記念総合体育館がそんな感じでした。で、上尾メディックスがプレミアリーグからいなくなってしまったため、辺鄙な場所での開催だけが残ってしまったのでしょう。迷惑な話です。

埼玉での開催は、昨年度のさいたま市記念総合体育館も、今年の川越総合運動公園体育館も交通の便がよくないことが最大の問題で、それでもまださいたま市記念総合体育館はさいたま市桜区役所に隣接していたため、ちゃんとバスが来ていました。ところが、川越総合運動公園体育館は最寄りのバス停からけっこう歩くことになるという試練ぶり。
もう時期的に試合終了後は外が真っ暗なんですが、さすがに帰りは特別バスが出てました。

まぁ、事前にルートチェックして、バス停から2km歩かされることがわかった時点で、公共交通機関使うことはやめたんですけどね。自転車で行ったほうがはるかに早いという。帰りは真っ暗で怖かったけd

まぁまぁ、来年度は埼玉県での開催はたぶんないと思うので、観戦される方はご安心ください(?)

試合のほうは、第1試合は昨年の覇者、久光製薬スプリングスと岡山シーガルズ。
久光はここまで2試合して2勝。土曜日はJT相手にフルセットまで追い詰められたものの、勝負強さを発揮して勝ちを拾っています。勝負強さということではやや微妙ながら、ハマったときの強さは誰にも止められない岡山。面白い対戦です。

その岡山、第1セットから非常に高い集中と組織的なディフェンスで久光の攻撃を凌いで凌いでポイントをもぎ取る展開。
なんと、第1セット、第2セットを連取。このままの流れなら岡山が楽勝な展開なんですが、2セット連取から負けることがままあるのが岡山クオリティ。余裕があるわけでもないのに、いろんな選手をとっかえひっかえ試してバランスを崩し、気づくと・・・ということがこれまでもありました。

今日もそれで、第3セットになって、それまでの粘りが若干なくなり、久光の攻撃がハマるようになってきました。
これは、途中でセッターが古藤に代わったこともあると思いますが、打っても打っても決まらなかった攻撃が徐々に決まるようになり、息を吹き返してきた感じ。そうなると、決定力に欠ける岡山には厳しく、第4セットも落とす展開に。

あーこりゃ岡山負ける展開ですわ、と思ったら第5セットは序盤の粘りが復活し、大きくリードする展開に。
そのまま15-10で岡山が勝利。これ、途中で遊ばなければ3-0で勝てたんじゃ・・・という感じでした。
そんな簡単なもんじゃないんだよ、と言われるでしょうけど。

個人的には、打っても打っても入らずにだんだんムキになっていく石井優希ちゃんのスパイクが楽しかったです。
すげー勢い付けてジャンプして突っ込んでぶっこんでくるの。でも拾われるの。あれ続くと自信砕かれるよなー。
終盤はちゃんと決めててにっこり。よかったね。いや負けてるんだからよかないか。

 

第二試合は、開幕戦PFU相手にまさかの0-3で落とした東レと、開幕戦に勝って勢いに乗るJT。
昨日は久光相手に2-3のフルセット負けを喫したものの、チーム状態は上々。ジャンプサーブ3人は今の日本では希少です。
やっぱねぇ、ジャンサはロマンがあるよね。ジャンプフローター全盛すぎて、ジャンフロにみんな慣れてきた。
そんな中でジャンサはやっぱり速度域がぜんぜん違うし、決まると勢いがつく。
かつ、シッティラック・オヌマーのジャンサは確度もすごく高くて、イチかバチかじゃないのも女子向き。

対する東レは、いまひとつ調子の上がってこない木村沙織と、サマーでは無双だけどリーグとなるとなにかが足りない峯村、国内では輝く迫田の3人でお送りします・・・て、ウィングスパイカーの枚数足りなくないですか、東レさん。
誰かひとり抜けたらやばいじゃないですか。高田さーん。

とまぁ、なにげに層の薄い東レと、全域に層があるJTとの対戦。
第1セットから、じわじわとJTが離していく展開。集中したディフェンスで東レ自慢の攻撃を止め、オヌマーと中村が仕留め、そっちに気を取られていると寺井や奥村がすっとんできてブロードやCを決めていくという見てて面白いバレー。

対する東レは、決まるときは一発で決まるものの、一発目で仕留められないとJTのバリエーション豊かな攻撃とスイッチ入った守備の前になかなか点を取れずにミスをしたり反撃を許したりする苦しい展開。結局、今日もいいところなく0-3でJTの前に苦杯を舐める結果となってしまいました。どうしたどうした、そんなもんじゃないだろう東レ。

そんなわけで、第2週が終わってみれば、全勝も全敗もいないという、実に面白い展開。

チャレンジリーグから昇格してきた2チームも元気がよくていいですね。
NECと東レはもっと頑張ってほしいかな・・・古賀の決定率がいまいち上がってこないのは、彼女のスパイクがお手本通りというか、きれいだからなんでしょうかね。コースが読みやすいとか、フェイントにさせやすいとか。近江のように、時には無理やりにでも打ち抜く強さみたいなものを身に着けてくれると頼もしいんですが。