躍進のアランマーレ、苦戦のGSS、厳しいフォレストリーヴズ熊本

V-LEAGUE Division2が開幕して2週。多いチームで4戦、昨年の覇者・群馬銀行はまだ1戦しかしていませんが、V-TVで観戦してみました。
そもそもDivision2の会場に人がいっぱいいることはまぁあんまりないんですが、今季はさらに50%制限があり、応援団も声を出しての応援ができないため動員されておらず、かなり客席は寂しい感じでした。

前年2位のGSS、今季は苦戦

さて、まだ1戦しかしていない群馬銀行はさておき、すでに多くのチームが4戦しており、その結果、順位はこうなっています。(2020/11/8現在)

1.プレステージ・インターナショナルアランマーレ
2.ルートインホテルズ・ブリリアントアリーズ
3.JAぎふリオレーナ
4.ブレス浜松
5.GSS東京サンビームズ
6.大野石油広島オイラーズ
7.千葉エンゼルクロス
8.群馬銀行グリーンウィングス
9.フォレストリーヴス熊本

昨年の覇者、群馬銀行が8位に沈んでいるのは単に1戦しかしておらず、勝ち点が1勝ぶんの3だけだからです。
2位のGSSが5位になっているのは、昨季の得点王だった吉里遥が退団しその穴を埋めきれなかったからというのが大きいです。その分、Vリーグで最も高い202cmを誇る張心穆意の打数がやや伸びており、ミドルブロッカー兼オポジットみたいな立ち位置で気を吐いています。

戦力も技術も悪くないのになぜかシーズンが終わると下の方に沈んでいるブレス浜松は、昨シーズン後半に負傷した熊本比奈が復帰し、水上真悠子との2枚看板でいまのところうまく回っています。

未だ0勝のフォレストリーヴズ熊本

そして、今季復活したフォレストリーヴズ熊本はいまだ1勝も挙げられていません。もともとは、2018-19シーズンにV-リーグからV-LEAGUEに中途半端に生まれ変わったタイミングでKUROBEアクアフェアリーズと共にDivision1に上がる予定だったものの、親会社の経営不振のあおりで活動休止に追い込まれ、今季Division2で復活したという経緯があります。

KUROBEアクアフェアリーズも、リーグ再編に伴うチーム数増加というVリーグ機構の思惑でV1に持ち上がった結果、2シーズンに亘りさんざんなシーズンを過ごしてきましたが、2シーズンの空白を経て(Vリーグにいなかっただけで日本バレーボール協会管掌の大会には出ていた)戻ってきた新生フォレストリーヴズ熊本はDivision1を狙えるレベルにはないことが明らかになりました。

原因1:守備がシステムとして連携できていない

ブロックを起点として、フロアディフェンスのシフトを展開して拾うのが現代バレーボールの王道で、たとえば岡山シーガルズはこれがしっかりしています。なんですが、まだ個々の能力で拾えるときと拾えないときがはっきりしているように感じました。今季、KUROBEアクアフェアリーズから移籍してきた白岩蘭奈は比較的レセプションもディグも安定しているようでしたが、全体のレベルを底上げしていかないと拾えるボールも拾えなくなるので、ここが最大の課題でしょう。

原因2:トスが安定しない

特にライト側が顕著なんですが、ライトへのトスがネットに近すぎるケースが非常に多かった。ネットに近いということは、それだけブロックへの対処が難しくなります。ボールひとつぶん以上のブレがままあるので、ここを修正しないとライトからの攻撃がつらいままになるでしょう。

原因3:ラリーを取り切れない

連携がとりきれていないなりに、個々の能力で上げられるボールはそこそこありますが、それを自チームのポイントにしきれないとどっと疲れます。高さと強さを併せ持つ外国人オポジットでもいればいいですが、それがない以上日本バレーボールの真髄である「粘りで勝ち取る」しかありません。

戦術としては、「センターからのオープン」という他に類を見ない攻撃を見せます。始めてみたときは目を疑いました。リードブロックにもかかわらず、ミドルブロッカーが間違いなくタイミング合わせて飛んでくるやん、とw

まぁそんなことは本人たちが一番よくわかってると思うので、そのうち見られなくなるだろうとは思います。

今日のGSS東京サンビームズ戦はフルセットで破れたものの可能性を感じる試合でした。新生したチームで、V.LEAGUEの公式戦で、今シーズン初めて取った2セット、初めて取った勝ち点1。
そのときの気持ちを忘れず、まずは1勝を目指して地道にがんばっていって欲しいと思います。そして、負けることに決して慣れてしまわないように。