抜群の安定性!一脚おそるべし

今シーズンから撮影機材が1D MarkIIIから7D MarkIIに変わったわけですが、もうひとつ変わった点があります。
それは、一脚の導入。体育館は基本的に三脚はNGですが、一脚なら、邪魔にならない範囲での使用が許可されています。プロカメラマンが、大砲みたいなレンズに棒つけてるのを見たことがあるでしょう? あれです、あれ。

一脚にもいろいろなタイプがありますが、今回導入したのは、マンフロットのコンパクトタイプの一脚。
アルミ製で軽量、かつ縮長が41cmと、バッグに入るのが最大の魅力です。
持ち歩くものは増やしたくないですからね。

一脚を使用する利点は、大きくふたつあります。

ひとつは、手ブレが大幅に抑えられること。
カメラを持っていると、しかもそれが数キロにもなるカメラとレンズを持っていると、どうしても安定させきれず、微細な上下の動きが起きてしまいます。1000万画素の1D MarkIIIのときはそれほど気にならなかったんですが、2200万画素の7D MarkIIだとやはり気になりました。それが、一脚を使うことで抑え込めるようになったわけです。

もうひとつは、疲労を軽減させられるということ。
3kg近い機材を5時間以上支えるというのは並大抵のことではなく、フルセットが2試合続くといろいろと呪いたくなるレベルで翌日くらいに筋肉痛に襲われます。特に、カメラを下から支える左上腕がしんどかったんですが、これがほぼなくなりました。疲れにくいということは、ひとつめの手ぶれ軽減にも繋がります。

正直、こんなに便利なものなんだったらもっと早いうちに・・・と、テレビショッピングのようなセールストークを展開しそうになりますが、いいことばかりでもなく。

一脚は、カメラの地上高を一定の高さに保ってくれる道具のため、上下方向の動きが若干しづらくなる傾向がありました。バレーボールというのは、高いところから打ち下ろされるボールを、いかに床に落とさないかがカギとなる球技です。急な上下の動きのなかにドラマが起こることも少なくありません。それがいつ起こるかは予想が難しく、撮るにはとっさの動きが求められます。
ある程度は慣れの問題だとは思いますが、腕だけで支えていたときほど自由自在というわけにはまだ行っていません。まぁ意思だけでどうにでもできる腕とは違うよねー。

とはいえ、手ぶれの頻度は確実に下がり、歩留まりの向上は確実に体感できました。
手ぶれ写真を量産している人は導入を検討してみてもいいでしょう。