リオ五輪出場決定!火の鳥NIPPON!

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なんかいろいろ課題山積だけど、とりあえずはおめでとう!
女子日本代表は、5勝2敗の3位で世界最終予選を勝ち抜き、「参加国中アジア1位」としてリオデジャネイロオリンピックへの出場権を勝ち取りました。
ラスト2日間で失速した韓国は、それでも「アジア1位を除いた上位3位」枠での出場がすでに確定しています。
なのでまぁ、テスト的な意味合いだったんだと思います。

6戦目のイタリア戦のフォトですが、この試合でなにがどうなれば出場権獲得になるか、監督はじめコーチやスタッフは全員把握していたはずですが、選手には知らされていなかったそうです。2セット取るための練習なんてしてませんからね。勝つための練習しか彼女たちはしていません。
そして、勝てば2セットは取っているので、2セット取ればOKなんていうことは実質的に意味がないんですね。

ただ、この大会3試合を見に行った上で感想を言うなら、「昔の日本代表に戻ったように見えた」です。
ハイブリッド6とかMB1とか言っていた、常に新しい戦術を考えていたころとは違い、苦しくなると木村沙織にトスを上げ、技巧を凝らしたスパイクを決める。
長岡はいいときは止まらないけど、いざ止められだすとアウトが増え、そうなると木村頼りになる。荒木が戻ったことで、その傾向はいっそう強まり、普通にミドルブロッカーが2人、ウィングスパイカーが2人、オポジットが1人、セッターが1人というスタンダードな陣営になっていました。

とはいえ、そもそもMB1と言い出したのは「存在感と攻撃力、特に攻撃の引き出しの多いブロッカーがいないしどうせ止められないから」という、一種開き直りにも似た状況からであり、攻撃力とキャプテンシー、そして当然ながらブロッカーとしても高い能力を誇った荒木が当時と変わらない姿で復活したらそら加入させるわな、という感じではあります。

しかし、依然として安定とは言い切れないレセプションには不安も残ります。
木村沙織は変わらず高い安定性を堅持していますが、所属チームではそれなりの安定性を持つ石井、古賀ともこの最終予選では明らかに狙われており、それを埋めるためにバックアタックの可能性をつぶしてまで座安をレシーバーとして入れざるを得なかったというのが苦しい内情を物語っているように思えました。
オランダのジャンプサーブは案外さくっとリベロの佐藤あり紗がいなしていましたが、そもそもジャンサとはいえ中央で構えているリベロの正面に毎回飛んでいくということは細かな狙いがつけられない、パワーだけの比較的素直なジャンサではないかという推測ができるわけで、であればどうとでもできるのでしょう。
160kmのストレートだって、慣れればプロはホームランにできるんです。

ともあれ、レセプションは重点強化課題です。
多くの試合で、サーブポイントの数は相手のほうが上回っていました。
日本のサーブはエースを狙いに行くのではなく守りを崩して攻撃を単調にさせ、カウンターで点を取るという思想のもとに鍛えられています。
だからこそただのフローターサーブをやめさせて全員にジャンプフローターサーブを習得させたわけで。

そういった課題の多くをつぶす最大にして最後のチャンスは、6月のワールドグランプリになります。
ここで、最後の選手選考が行われ、本番に向かうことになります。
日本では、京都で開催されますので、関西圏の方は見に行ってみてはいかがでしょうか?

さて、今日の一枚は、イタリア戦での宮下のセットアップです。
最近あまり作業時間が取れず、選定もままならないため、感動を忘れないうちにJPEGデータをこまめにここでは掲載していきます。
その完全版、というか高画質版、作品をFlickr!でアップしていくという流れです。