Sandyおじさん、メインPCをRyzen 3600Xでリニューアル(4)余ったSandy活用で悩む

2020年6月18日

セカンドマシンで四苦八苦

前回まででメインマシンの座から降りたCore i7 2600K。
「Sandyおじさん」という名称ができるくらい自作市場を一変させた、コードネーム「SandyBridge」の第2世代Core iプロセッサで、最新が第10世代であることを考えるともはや化石かなにかのようですが、実際のところこの間インテルは(AMDがのたのたしてたので)リネーム商法やGPUまわりにかまけてCPU性能があんまり成長しなかったので、化石どころか十分に現役を張れるレベルのスペックだったりもします。もっとも、最新の命令セットに対応していなかったりするので、主にマルチメディア系は弱点となってきています。
そんなわけなので、当初はほぼ使っていなかったサブPCのケースに組み込んでストレージサーバ的に使おうと考えていました。
で、CPUをつけたまま取り出したマザーボードをサブPCに組み込もうとして気づきました。

あ、このケースmicro-ATX用だ。

取り出したのはASUSのP8P67 Deluxeで、これはP67チップセットを搭載したATX規格のマザーボードです。
しかし、組み付けようとしていた先はmicro-ATX用のケースで、ATX規格のものが物理的に入りません。対応するネジ穴がないんですよね。これじゃ使えない。

このサブPCにはBIOSTARという安いだけが取り柄のメーカーのH61チップセット搭載のmicro-ATXマザーボードと、Core i5 3550Sが組み込んでありました。
であればそのまま使えばよさそうなものですが、このマザーボード、実は「2本しかないメモリースロットの一つが死んでいる」という致命的なトラブルを抱えています。
だからこそ、世代こそ古くても健康なマザーボードでリフレッシュを狙ったわけですが・・・そうかー、micro-ATXだったか。

試しに手持ちのすべてのDDR3メモリでこの死亡疑惑スロットを試したものの、やっぱりスロットが死んでいるようで、ビープ音をピーピー言ってBIOSにさえたどり着けません。
つまり、このH61マザーボードを使い続けるなら、1本のメモリスロットしか使えません。そして、手持ちで最大容量のメモリは1枚あたり4GB。
Windows10の日本語環境で4GBメモリはもはや人権侵害レベルです。
起動するところがゴールならまだしも何らかの作業をするのであれば4GBはちょっとありえません。単にストレージサーバとしてならぎりぎりアリといったところ。

取りうる手段は4種類

1.8GBのDDR3メモリを買う
2.Z78までのmicro-ATXマザーボードを調達する
3.ATX規格のケースを調達する
4.使えていない富士通製サーバ、TX150 S8にP67マザーを移植する
5.いっそイチからちっちゃいPCを組む

の4つが思い浮かびました。
大きく分けると、micro-ATXケースを活かす(1~2)かATXマザーを活かす(3~4)かの選択です。5はね、書いておいてなんだけどまぁないよね。

独自規格すぎてダメです!「富士通製サーバケースを活かす」

1年以上前にオークションで購入してからこっち、ストレージを認識させられずにまったく使えてなかったサーバがあって、このケースを流用できないかと考えたんですが、現物で確認したところそもそもマザーボードの規格がATXではありませんでした。
業務用の専用設計なのでしゃあない。
ネジ位置も合わなければ、バックパネルも専用品で交換できません。奥行きと高さがほぼ同じというか、なんだったら奥行きのほうがあるんじゃないかってくらい巨大で重い筐体で、信頼感は抜群ですが使えないんじゃ仕方ありません。
ストレージもケージないと固定できないタイプだし。というかもはやこいつはXeonプロセッサと薄型DVDドライブだけ抜き取って廃棄したほうがいい気がしてきました。廃棄しようにもこれ業務用なもんでリサイクルシールが張ってないんですよね。リネットみたいな回収業者に送りつければいいのかな。
まぁXeonプロセッサを抜いたところでそんなに性能のいいプロセッサでもないし、ソケットも違うし、そもそも対応するマザーボードが手元にないんで意味ないんですけどね。

無駄ケースが増える「新ケース調達」

ATXマザーが使えるミニタワーケースは、ものによっては5,000円くらいからあるのですが、そうなると使ってないケースが2つになって(しかも富士通サーバケースはクソでかい上馬鹿みたいに重い)場所を取るので無理です。
さらに言えば、最近のミニタワーはなぜかストレージの搭載量が控えめです。SSDが安くなっているのもあるのでしょうが、2.5インチ×2、3.5インチ×2くらいがスタンダードみたいです。
ただ、マザーボードを流用でなく新品でとなれば、ストレージをM.2にできるのでシャドウベイをまるまるHDDに使えます。
それならアリで、それこそが5)です。ただしこれは「メインマシン交換で浮いたパーツを流用して負荷の小さい作業用に転用」というコンセプトの対極なのでまぁナイです。そんな金あるならメインマシンをRyzen5じゃなく7とか9にしてるよって話。

「8GBメモリを調達」はありよりのあり

DDR3の8GBメモリそのものは3,000円くらいからあるようなので、有力な候補です。
ただ、怖いのは片方のメモリスロットが死んでるマザーボードを継続して使い続けること自体がリスクにならないかということです。
ワークステーショングレードのCPUではないので、2本1組でないと動かないというわけではないですし、メモリ1本刺しそのものは問題にはなりません(もともと1本で動いてたわけだし)。
まぁそのときはこのマザーボードを窓から投げ捨てればいい話です(ダメですよ

「SandyBridge/IvyBridge対応マザーボードを調達する」は意外と高く付く

H61~Z78世代までのmicro-ATXマザーボードは中古のものしかないため、適当なものを選ぶことになります。
ただ、妙に高いんですよね。人気のあるSandyBridge世代であることを差し引いても高いです。一つ前の型落ちくらいだと在庫処分がありえますが、古すぎる上、人気だけはあるSandyBridge/IvyBridge世代のマザーボードなので価格があんまり下がらないんです。だって7~8年落ちの中古マザーボードで9,000円とかするんですよ。MicroATXだからってのもあります。
メモリスロットが2本の中古マザーボードだと、8GBにするのにかかるコストは9,000円。
メモリスロットが1本しか生きてないH61マザーに8GBメモリ1枚つけるなら3,000円。
DDR3に16GBメモリはないので8GBが事実上上限になりますが、軽作業とファイルサーバなら十分すぎます。

まぁ素直に考えたらどれにしたかおおよそ予想つくよね。

うん、そうなんだ。4GBのままでWindows10で運用してるんだ(この記事の存在意義とは