Pinterestがおもしろい

いまさらPinterestがおもしろい。デザイナーにとっての発想支援ツールとしてだ。
Pinterestというのは、「写真」ないしは「画像」を中心に据えたソーシャルコミュニケーションツール。Facebookやtwitterほどは「個人」を中心にしてはいないし、さりとてFlickrほどアルバムめいたつくりにもなっていない。twitpicにやや近いところもあるけれど、こっちはやはり「画像」が主役というところが違いになってる。

ご飯やおもしろ画像など、個人のタイムラインに根ざす生活感がtwitpicの特徴とすれば、Pinterestはどちらかというと作品的な画像が多く、投稿者もフォトグラファーやデザイナーなど、グラフィックスに関わるプロ級の人が多いように感じる。あとは、ここを新商品のショーケースとして使っている人もいる。なかなかいいアイデアだよね。メインの商品棚にはならないけど、デザインに凝った新商品をここに載せれば、感度の高い人の目にとまるかも知れない。

Pinterestのトップページは、基本的に全員がおなじものを見る。気に入った画像があれば自分だけの「テーマ別ボード」に「ピンどめ」する、というのがPinterestの基本的な使い方。

Pinterestは写真に限らず、画像ならなんでも投稿できる。さらに、レイアウトがレスポンシブにできているおかげでかなり柔軟なため、めちゃ縦長な画像も投稿することができる。

見ていて気づいたのは、ウェブサイトやグラフィックのデザインサンプル、いわゆるデザイナーのポートフォリオ的な画像が多く投稿されているということ。縦長ということは、ウェブページ全体を一枚の画像にしてぺたっと張れるということ。そんな使い方があるとは。
ポートフォリオというのは、デザイナーが自分の力量をクライアントにアピールするために制作するもの。多くは実際に制作され公開されたものではなく、「自分はこんなものが作れますよ、お仕事依頼待ってます」というもの。Photoshopを何年使ってました、といっても相手はその人の力量がわからないけれど、ポートフォリオを見れば、その人の実力が一発でわかる。
まぁ、ウェブデザインの場合は、いまはもう見た目だけじゃなくギミックまでコミコミで作品になっているため、一枚絵だけじゃすべては推し量れないんだけど、Javascriptが使えなかったとしても視覚的なデザイン力が飛び抜けてれば別にそういうギミック的なものは別な人に作らせればいいわけだし。チーム制を取るところが多いのは、ウェブデザインも各分野が専門化していることの表れだと思います。

閑話休題、Pinterestにそういう作品的なものが多いということは、そういうジャンルにアンテナを張っている人が多く使っているということだし、そういうところに作品を載せれば、自分のサイトに載せておくよりも格好のアピールの場になるということでもあります。

インフォグラフィックの使い方や見せ方、レイアウトなど参考にできるものが多く、動きのないものでもここをこう動かしたらいいなという想像もでき、おおいに刺激になります。いいものを作れるようになるには、まず多くのいいものに触れ、まずそれを模倣し、その中から自分なりの工夫をしてオリジナルを作っていくこと。

最初はマネでいいんですよ。最終的に納品するものがどっかの丸パクリでなければ(´д`)